FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

被災地域 今年の稲作は不可能 インフラ損壊激しい

■風評被害に水田損壊、複合危機と戦う

東日本大震災による農業インフラの損壊は著しい。福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染も広がり、コメどころの1つ、福島県を中心に農業活動の停滞は避けられない。今必要なのは平時の常識にとらわれず、事態の推移に応じて柔軟に対応できるコンティンジェンシー・プランを用意することかもしれない。全国農業協同組合連合会(JA全農)茨城県本部は19日午後4時、部長以上の幹部職員を緊急招集した。枝野官房長官が官邸で記者会見し、同県産のホウレンソウなどで食品衛生法の暫定規制値を上回る放射能が検出されたと発表したのと同じ時間帯。野菜王国・茨城の命運をも左右する農産物放射能汚染への対応を申し合わせたのである。1つの作物で確認されれば、ほかの作物でも発見される可能性が高く、出荷停止や風評被害対策が最重要課題となる。出荷停止になった作物の証拠写真の撮り方、風評被害額の算出法など全農茨城が書式を作り、東京電力や国に損害賠償を求める際に必要な証拠保存を農家に呼びかける。量販店などに野菜を直販する攻めの経営から一転、守りの態勢固めじたばたせず、嵐が過ぎ去るのをじっと待つ。「東海村JCO臨界事故(1999年)の経験に学んだもの」と野崎和美管理部長は言う。

昨年は口蹄疫、今年は放射能汚染

「わが社の取扱高は2週間で約10億円の落ち込み。風評を含め放射能汚染による損害はかなり大きな額になるだろう」。東京・大田市場の青果卸大手、東京青果の大井溥之副社長は、産地出荷団体への悪影響を心配する。福島県産ホウレンソウなど食品衛生法の暫定規制値を上回る放射能が検出され、政府が原子力災害対策特別措置法に基づく出荷停止を指示した品目の割合はほんのわずか。多くは風評による値下がりだ。「売れ残れば廃棄費用を我が社が持つくらいの覚悟で販売を試みたが、消費者心理には勝てなかった」と大井氏は言う。量販店、外食、ホテルなどが敬遠している模様だ。ホウレンソウと同じように政府の出荷停止指示を受けた福島、茨城の原乳(しぼりたての生乳)の出荷停止で両県の酪農家たちは1日7000万円の損害を被っている。東京・芝浦市場でも風評だけで福島県産の高級和牛肉は平均より1~2割ほど安くなり、隣の茨城、宮城の和牛肉も軟調に推移している。生産者団体の1つ、全国肉牛事業協同組合の山氏徹理事長は「昨年は口蹄疫、今年は放射能汚染。こんなことが続いたら日本の畜産はつぶれてしまう」と心配する。山氏理事長は組合員から集めた牛肉3.6トン、野菜6トンを満載したトラックに乗り込み、被災地の福島、宮城、岩手に送り届けたが、「原発からの放射能が止まらなければ、農家の生活も守れなくなってしまう」と憤る。

代わりにコメを作って応援しよう

「愛知県への緊急避難も検討中です」。茨城県つくば市で葉物の野菜を栽培している農業生産法人TKFの木村誠社長は提携先を頼り、放射能の影響が収まるまで生産拠点を一部移転させる準備に入っている。年商3億円のTKFにとってホウレンソウの生産額は1割前後に過ぎないが、政府の決定で21日から福島、茨城、栃木、群馬では一律出荷停止に追い込まれた。主力のベビーリーフも風評被害に遭い、放射能汚染のリスクがある茨城に踏みとどまっているだけでは、会社の存続にもかかわってくるからだ。「補償時期は不明。緊急融資も受けられるが、いつまでの資金をみておけばいいのか、本当に困ってしまう」環太平洋経済連携協定(TPP)をにらんだ農業再生策について官邸に呼ばれて意見陳述もしたスゴ腕農家も丹精込めて栽培した葉物野菜に、放射能汚染の烙印(らくいん)をおされては商売にならない。

稲葉光国さんは放射線量測定器を持ち歩いている

震災と原発事故でコメ作りができなくなりそうな福島県・浜通り地区のコメ農家の代わりにコメを作って応援しよう――。栃木県宇都宮市近くでコメの有機栽培方法の研究を長年続けている民間稲作研究所(上三川町)の稲葉光国代表はそんな運動を始めた。支援対象の農家26人で、みな有機農業のプロ。うち11人は津波で家を失ったか、原発の至近距離に水田を持っている人で、短期間で農業に復帰できるかどうか分からない。今年耕作できないとみられる田んぼの合計面積は約58ヘクタールに上るが、応援する人は自分の水田で1人10アール程度、余計に有機栽培のコメを作る。被災農家は受け取ったコメを以前からの客である消費者に売り、代金を生活資金に充てるという計画だ。

この計画の対象は有機農業という限られた数の農家向けだが、稲葉代表は「今回の大震災で作付けが難しくなった農地は膨大な面積になる。減反緩和が必要なくらいだ」とみて、全国有機農業推進協議会の金子美登会長と共同で「2011年度に作付け不能になりそうな水田面積を概算し、それに見合った生産調整の緩和を宣言すべきだ」との提言をまとめて、篠原孝農林水産副大臣に提出した。

福島県産というだけで返品も

毎年、計画以上の過剰作付け(2010年は4.1万ヘクタール)がもたらすコメ余りに悩まされる農水省は減反緩和には慎重だが、今年はどうだろう。衛星画像や航空写真をもとにした同省の推計でも、岩手、宮城、福島の3県の沿岸部には、津波による塩害などで、今年使用できるかどうか危ぶまれる農地が約2万ヘクタールあるという。およそ11万ヘクタールの水田のうち1割前後が被害を受けた宮城県は、農水省に減反の弾力運用や戸別所得補償の申し込み期限延長などを特例として認めるよう要望している。原発が立地している福島県・浜通り地区には水田が約1万7000ヘクタールあるが、多くの住民が避難していて、田植えなどの準備は滞ったままだ。「福島県産というだけで返品もあるくらいひどい風評被害」(大玉村在住の農家、鈴木博之・福島県稲作経営者会議顧問)に見舞われるなか、コメの増産を肩代わりできる人は多くなさそうだ。

コメ作りには水も必要だが、被災地では用水路など水利施設も損壊が著しい。

決まっているのは、今年の用水はしないということだけ……」福島県矢吹町の須藤源太産業振興課長は無念そうに語る。羽鳥湖から取水する総延長約18kmの地下埋設型の水路(パイプライン)が陥没・破損したとみられる個所が地表からの観察でも11カ所見つかり、水を通せば漏水を起こす恐れがあるという。パイプライン整備は農林水産省が18年前に建設に着手、今年3月末までに完成する予定だった。これまでに約340億円を投じていた。同省と修復の進め方を検討しているが、「2年で完了するのか、もっとかかるのか、現時点ではまったく分からない」という。受益エリアは白河市、矢吹町など6市町村に及び、水田約3000ヘクタールでのコメの作けができなくなる。

管路漏水や水田液状化など2500カ所以上

液状化や地盤沈下も目立つ利根川付近の水田(千葉県香取市)

「大利根用水は亀裂、陥没など被害甚大で、本年の用水は大幅に遅れる」

千葉県旭市の干潟土地改良区は15日付で、そんなメモを農家に送った。旭市、匝瑳(そうさ)市を中心に約7000ヘクタールの水田に利根川の水を供給する大利根用水の総延長は36kmもあるが、コンクリート製の水路の継ぎ目が140カ所以上で破損、堤防にも地割れが起き、例年4月10日頃の通水には間に合いそうもない。同県香取市の香北土地改良区など利根川沿いでは液状化や地盤沈下被害もある。田植えを例年より半月から1カ月程度遅らせて用水路の点検、修理を進めている地域も目立つ。茨城県の調査では霞ケ浦用水の管路漏水や水田液状化など同県内の水田関連施設2500カ所以上で異常が見つかっている。「水を通してみないと、ちゃんと使えるかどうかわからない」という用水路は思いのほか多いのではないか。先が読みにくい時期には、いろんな選択肢を準備しておいたほうがいい。ソース
---
※被災地域では、放射能汚染問題もあるが、インフラ損壊で今年の稲作は不可能。


















スポンサーサイト
08 : 03 : 43 | 記事 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<葉物野菜の出荷停止 千葉県北部でも | ホーム | 福島 農産物25品目が放射能汚染>>
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://sharefarm.blog9.fc2.com/tb.php/30-5e6c2cdd
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

Twitter

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

カテゴリ

未分類 (4)
シェアファーム☆ (5)
記事 (254)
技術 (2)
食糧危機 (2)
ピックアップ (59)
土壌 (2)
水 (2)
アースディ那須2011 (2)
除染 (10)
健康被害 (2)
ポケットガイガー (4)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

プロフィール

シェアファーム★

Author:シェアファーム★
栃木県那須郡那珂川町のシェアファーム★から、愉しい活動報告をお届けします。

アクセスカウンター

★お知らせ 2011.5.3

シェアファーム☆では、この春から栽培体験レンタルファームを提供する計画で準備を進めてきましたが、しばらくの期間、延期することにしました。理由は「東日本大震災」による福島原発問題のために拡散した「放射性物質」による農地汚染ならびに栽培した農作物の安全性を確保するためには、そのための対策も含めてしばらくの期間が必要であると考えているからです。それまでの間、関連する情報の収集とシェアファーム☆でのアプローチなどをお伝えしていきます。

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。